『デジャヴ』 - 確かにデジャヴかもしれないけどなんか納得出来ない作品
- 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
- 発売日: 2010/03/17
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
ジェリー・ブラッカイマー×トニー・スコットコンビと言えば、潜水艦内でのサスペンスを描く『クリムゾン・タイド』。もう、これが傑作。今回の作品は主演がデンゼル・ワシントンということもあり、ついあのレベルの作品をイメージしてしまう。
セットアップから第1アクト(両方合わせて映画開始から30分ほど)の辺りまでの進展は凄く面白い。これから事件を解いていく敏腕捜査官の視点で事件を繋げていく。
ただ、この映画で唯一の非現実的な「仕掛け」がお粗末だ。ご都合主義過ぎるかと。ハリウッドの脚本ということもあり、漏れなく埋めてはいるけれど、無理矢理パッチを貼って凌いでいるように思える。
CMで見たときは、超常現象的な話だと思っていたが、まったく違った。イメージの相違だけでなく、例の「仕掛け」のせいで、「デジャヴ」という言葉の、神秘的なオーラが映画から失われてしまった。勿体無いと思う。
その割にアクションが凄い訳でもない。デンゼル・ワシントン扮する捜査官の頭脳も、例の「仕掛け」の前では印象が薄れてしまって残念な作りである。
ブラッカイマーは銃ぶっ放すより車を転がすことが好きなのかな。ワンパターンな車のスピンのシーンがあって、途中で飽きる。俺だけかな。
Wikiでブラッカイマーの作品群を見たら、どうも最近冴えてない気がする。逆にトニー・スコットは『マイ・ボディガード』『ドミノ』と硬派なところに磨きがかかっていたし、ハリウッド的なハッピーな終わり方ではなく、痛みを伴うエンディングの切れ味みたいなものがあった。それが『デジャヴ』だと中途半端なものになってしまって残念。
終わりよければすべてが良くなるけど、終わりが良くなかったので、僕の中ではあまり評価が高くありません。とりあえず『クリムゾン・タイド』観ようか。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (60件) を見る