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ウェブの作り手の倫理とは何か考える『人間はガジェットではない』

人間はガジェットではない (ハヤカワ新書juice)

人間はガジェットではない (ハヤカワ新書juice)


この本は今、ネットの「最先端」に対する批判。
今の最先端は言うなれば祭り状態。
やれソーシャルだの、集合知だの、WEB2.0だのフリーだのオープンソースだのクラウドだの。
人間は彼らが作り出すコンピューティングに収まってしまうのだろうか。それは本当に人間だろうか。
また、誰かが書いたテキストを、ロボットや「マッシュアップ」な人々が文脈を破壊して、切り貼りしたものに価値はあるのか。

これは倫理の問題であり、そしてエンジニアとしては、その倫理を設計に込められるかどうかという問題。
インターネットは私たちに何をもたらすのか。「ともだち」をデータベース上で増殖させることの出来る気味の悪いテクノロジーの加速の先に何があるのか。
一度立ち止まって考えないといけない問題なのだと思う。