『BeingGeek - ギークであり続けるためのキャリア戦略』やっぱ転職でしょ☆

Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略

ギーク的な話を期待したら、まったくもって本当にキャリアの話とマネージメントの話だった。
『アプレンティスシップ・パターン』のような本かと思ってたら、どちらかというと『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』に近い。
おかげさまで全体的に退屈だったが、確かに役に立ちそうなところもある。

たとえば第一部では、しょっぱなから転職の話であるが、その際面接で相対する人物のタイプを解説していて参考になる。
こういうタイプの人間はこういうことを考えている、といったツボを抑えるコツなんか書いてある。
中盤以降も、執筆者自身の体験談を交えて、組織とか採用とか、そんなまじめなお話が続く。

見識は広がるし参考にもなるが、書籍のタイトルから想像する「何か手に入る」という期待が満たされない。
ドムを要求したらボトムズが送られてきた、というようなあさっての方向に行ってしまった感がある。
まあ、僕の勝手な勘違いなんだろうけど。副題の「ギークであり続けるための」というのがよけいな妄想を広げてしまったんだなあ。

ブログの書籍化らしいので、飛ばし読みを推奨する。