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過去記事置き場

形態に沿う文章量 - ブログを変えたら文字数が減ったのはなぜか

メインのブログをはてなダイアリーにしてから、1記事あたりの書く文字数が減った。理由はどうも自分のマシンが原因らしい。記事を書くMacBookProのディスプレイサイズに大体収まるか、少しはみ出るくらいの文字数だったのだ。
ライブドアブログで書いていた頃は、無駄な文章も多かったので、これはこれで良いことだと考えている。当時はよりブログらしく書こうとか考えていたのも、長文化に拍車を掛けたのかもしれない。


ふとTwitter携帯小説を思い出した。
Twitterは140文字の制限があるが、それはシステム的な制限であって、感覚的なものではない。Twitterの真価はモバイルからの入力である。もともと長文を書くのに適さないモバイル環境からすると、この文字数はちょうど良い。140文字という制限が、書き手のプレッシャーを下げる働きをしている。Twitterマイクロブログというより、モバイル用ブログと言えるのかもしれない(もちろんブログとは情報の質が違うけれど)。


携帯小説は、携帯で読むだけでなく、携帯で書かれている。これを始めて知ったときは結構ショックだった。スマートフォンなら何とかなるけど、あのガラケーのキー入力で長文を書くとは、かくも恐ろしい。
携帯小説なんて真面目に読んじゃいないが、文章量ももちろん、書き方が独特のものになる。短い文とスペースの多さ。これを頭の悪さと結びつける前に、まず彼ら彼女らがどんな道具を用いて書いているか考える必要があるなと思う。短絡的な表現が多いのも、文字入力の面倒さもあるんだろう。行為を記号化して「泣き」までうまい具合にもってこうという算段ではないだろうか。


今回の考えは個人的な考えから来ているから普遍性の有無はまたこれから調べるとする。ただ、例えばサービスにおいて、一定の文字数を書いて欲しいのになぜ、小学生の感想文程度しか書いてくれないのか、という疑問が出てくるだろう。そのとき、果たして入力フォームや入力のための機器が、必要なだけの文章量をストレス無く入力出来る状況なのか、ということも考える必要があるなと思った。