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過去記事置き場

趣味と仕事の違い

趣味というのは「やっているだけで楽しい」というものを指す。
一ミリも上達しなくとも、それが楽しければ趣味である。
そう考えると、趣味は仕事にならない。

楽しかろうがつまらなかろうが、熟達によって生産性を向上させるのが仕事であり、これこそがプロ意識と呼べるものだと思う。

一番良いのは、楽しみながら熟達し、生産性も向上することだろう。
そんな仕事があれば、みな幸せだ。
けれどそうはならない。

大抵の仕事は苦労のすえ、能力をどうにか向上させて、生産性をわずかばかり上向かせているに過ぎない。それでも多大な労力が払われる。
つらいようだけれども、これこそが一般的な仕事というものだろう。

趣味の延長線上に仕事は無い。
趣味の延長線上に仕事があるとすれば、もはや趣味の領域を超えている。
それは狂気である。

普通の人は狂っていないからこそ、普通なのである。
だからこそ仕事はある程度苦労しながら上達させるものであるという意識を持った方がいい。

もし趣味を仕事にしたいのならどうするか。
狂ったように趣味に打ち込むしかないのではないか。
ただし、狂った者の末路は大抵報われない。
死に近づく覚悟が必要なのだと思う。