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期待に応えなくてよい

誰かの期待に応えたいという気持ちはわかるが、応えなくてよいと考えている。 他人の期待は自分で制御できないし、明確でもない。期待に応えられたかどうかなんてわからない。仮に期待が明確になっていたとしたら、それは期待ではなく要求だと思う。

他者の期待を「期待値」という呼び方をすることがある。 売り込みなどで「期待値」をうまい具合に上げて、商談に結びつけたりする。 しかし「期待値」を上げすぎると、それの達成が困難になる。もし期待に応えられなかった時、評価を下げることになるかもしれない。

期待値という言葉は曖昧である。 顧客に期待があり、期待値があり、それを慮って仕事するということはつまるところは忖度そのものではないのだろうか。顧客の側も期待というものを使うことで明文化していないけどわかるよね?という曖昧な要求の仕方で仕事ができてしまう。この仕事のやり方は大変よろしくないと思っている。

やって欲しいことは期待ではなく、明確に要求するべきである。期待値コントロールは期待をかけられる側ではなく、期待をかける側がするべきなのだ。それをかけられる側が必死になって制御しようとするから忖度仕事が生まれる。

期待を気にしすぎると、曖昧な基準で仕事をすることになる。 存在しない偶像、妄想、そういったものに心を絡め取られてしまう。 精神的に健康に良くない。

本当に期待していることは明確な要求になるので、それを達成すればよい。 期待に応えようとしなくてよい。 もし期待以上の仕事をしたければ、仕事を始める前に要求の真の狙いを掴むことだ。本質的な課題解決をすれば自ずと期待以上の仕事になると思う。