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過去記事置き場

いずれ他人が解決する問題を自分がやる必要はない

かつて私はデザイン、特にUIデザインについて人一倍強い関心を持っていたが、ある時これ以上自分がやっても特に強みを発揮できないし、何よりも、いずれ他の人間が解決する問題を自分がやる意味はないと感じるようになった。そして私は関心を失った。

僕はこのことを悪いと思っていない。むしろ世界に貢献できるチャンスと捉えている。

時が経てば、他の誰かが解決するだろう問題に関わるのは時間の無駄だ。やるべきことは、(少なくとも身の回りで)自分しか見えていない問題を解決することにある。

他の誰かが解決する問題は、すでに誰かが関心を示しているだろう。放っておけば何かしらの解決策が提示されるはずだ。それでも満足できない状況になった時初めて動き出せばいい。

では自分しか見えない問題は、解くだけの価値のある問題なのか?
ある。
あなたしか見えていないからこそ価値がある。「あなたしか」と書いたが、世にはそれなりに趣向の近しい人間がいるものだ。そうした人たちにリーチできれば商売としても成り立つのではないだろうか。

もし「多く」の人間も関心を抱いている問題に手をつけると、そこには我先に上がりを目指す人たちとの競争が発生する。競争は煩わしい。パイの奪い合いだ。そしてあなたが敗者になる可能性も十分にある。多くの労力と時間を費やして敗者になる。あなたが。そんな状況を考えてみてほしい。

誰かの模倣をしようとするから競争が生まれる。
そんなことよりもあなた独自の価値を生み出そう。
誰かが語る「正解」に合わせて競争するよりも、あなたにしか見えない問題を解く方が楽しくて意義深い。それは世界にとっても、そしてあなた自身の人生にとっても前進になると思うのだ。