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過去記事置き場

日本語は音を再生して読むのが心地よい

頭の中で音声再生をしながら読むと遅い。
速読では、頭の中では読まず視覚的に読み続けることが肝心。

実際、情報をより素早く取得したければこの癖をつけるといいのだけれど。
自分としてはちっとも面白くない。
噛まずに何もかも飲み込んで、美味しかったとはいえない。
確かに栄養を摂れるものもあるだろうけれど、消化不良になる感じがある。
この感覚はどこからくるのかを考えたい。

僕は、日本語が言霊の文化であるのが根底にあるのかなと思った。
日本語には一言一言に意味があるとか(神道の本か何かでそんなことを書いてあったような気がする)。
この考えを引き継ぐなら、少なくとも“日本語として”理解するならば速読ではなく、せめて「速」音読くらいが良いんじゃないかと。

もちろん世の中には、このブログのようにいちいち音読する必要も無く、ウィダーインゼリーみたいにそのまま飲み込んで排泄するだけで十分な文章もある。
けれども、よく練られた古典や、小説、学術書でも、日本語として頭の中で再生することで、よりイメージが広がって記憶に定着するんじゃないかと思うのです。
言葉の基本は文字ではなく音だと思う。

読書量は減るけれど、これからは頭の中での音読を再開したいと思う。