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過去記事置き場

最速と最短は違う。重要なのは最速の方だ。

「最短距離でゴールを目指そう」と考えるとき、そこに含まれている意味は「最速でのゴール」だと思う。最速で目的地に着くためには最短で進むのが一番、と考えるのは合理的なように思える。

でも違う。
最短は単に距離が短いだけだ。
最速では距離は長くなるかもしれないが「勢い」があり、速度を保てる。結果的に最短よりも早く着くことがある。

走るコースも違う。
最短コースは曲がりくねった峠道を地道に進む。
最速コースは迂回した高速道路である。

最短=最速と考えてしまうのは、進行する速度が常に一定だと考えてしまうからではないだろうか。

車の運転で考えてみよう。
山を直線的に進む道と山を迂回する高速道路、どちらが早く山を越えられるだろうか。山道は距離としては短いかもしれない。しかし高速道路と同じ速度では走れない。それなりの速さで走り続けるには、適したコースを走る必要がある。

最短と最速の同一視は危険である。何が目的でそんな裏道や砂利道を通ろうとしたのか、よくよく考える必要がある。