一日の働きで自分自身を評価してはいけない
人には調子というものがあって、その日その日で良かったり悪かったりする。
24時間のうちに行動したことだけで自分自身の働きを評価してしまうと、日々の調子の良し悪しに左右されてしまい、評価の振れ幅が大きくなってしまう。
こんな状況を続けていると、時とともにグッタリと疲れてやる気をなくし、抑うつ状態になりかねない。
このような事態を避けるためには「自分自身を一日で評価しない」というやり方がある。
一週間や一ヶ月という少し長めのスパンで評価するのがいい。
このやり方の利点は、評価対象が現在とは切り離された自分であるということ。
過去のこと、それも単一の点ではなく線として捉えることで客観的に評価しやすくなる。
また、それだけの時間をとれば何かしら成果を積み上げることが出来ているはず。
調子の悪いときに陥りがちな「何も出来ない自分」という評価を簡単に下すことを抑止するのだ。
大事なことは、現在という点でみないこと。
もちろん「一週間前の自分」という点で見るのも駄目だ(比較もやめた方がいい)。
あくまでも、一週間で自分がやったことを意識する。
やった仕事のリストアップは小さなことも拾い上げるようにする。
これを自分主観で考えることでいろんな成果が出てくる。
「洗濯した」「風呂を掃除した」と言った些細なことでもいいのだ。
「ゴミを片付けた」でもいい。
こう考えると一週間で何もしないということが、相当な努力を必要としていることに気付くだろう。
このやり方は、調子や気分や感情といったものを、良いときも悪いときも希薄化させる。
盛り上がりに欠けるかもしれないが、冷静になれるし、何よりも精神の沈み込みを回避することが出来る。
やったことに注視すれば、苦しい精神状態を回避しつつ、前向きに仕事することが出来るだろう。