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過去記事置き場

買うよりも捨てることの方が難しい

際限なくモノが蓄積されていく。 本、ゲーム、家電、ガジェット、食料品、ペットボトル、服、靴、そしてそれらを包装するダンボールやビニール袋。ありとあらゆるもの。 捨てればいいんだけど、それが簡単にいかない。

燃えるゴミと小さい包装ビニールは取り敢えずゴミ袋に突っ込んで燃えるゴミの日にでも出せば、まあなんとかなる。 問題は、燃えないゴミや分別がよくわからない中途半端な電化製品だ。 一体これらはどうすればいいのだろうか? (調べれば出てくるけど、実際に対処するのが面倒で放置される)

明らかなゴミではないが、不要品の処分も面倒だ。 不要になった本やゲームは、たいていまとめて売却しているが、それはオンラインでフォーム入力して、日付を決めて、ダンボールを用意して、売る本を決めて、ダンボールに詰めて、回収業者に手渡すという一連の手順を踏まないとできないことだ。最近はこれすらだるい。

そこでタイトルの話になる。

実のところ、買うことより捨てることの方が難しいのではないか? 捨てることの手間、そして何をどうやって捨てるかという一連の意思決定コストなども鑑みると、製品ではなくサービスを購入した方が結果的に幸福度が上がるんじゃないかと、今日気づいた。

例えばNintendo Switchのソフトを物理メディアで購入した場合とOnlineでダウンロードする場合を考えてみよう。 物理メディアなら小売店で値下げされる可能性がある上に、中古で売ることができ、最終的な金銭的なコストは明らかにダウンロードよりパフォーマンスが高い。ダウンロード版はセール中でもない限り定価で購入しないといけないし、中古品として売ることもできない。 逆にダウンロード版ソフトウェアのメリットは、購入するための時間がほぼゼロ(ダウンロード時間くらい)であり、ソフトウェアのスイッチコストもなく、売ることが不可能なため売却すべきか、いつすべきかという意思決定コストも発生しない。

お金も有限だが、人間の時間、あるいは人間の意志力というのも有限であり、ときにそちらの方が貴重な資源になり得る。なぜなら、そのお金を生み出している源泉こそがその意志力(注意を向ける力)とそれによってもたらされる価値だからだ。 もし金銭的コストを払うことで、貴重な意志力を保全できるのなら、それは十分賢い選択と言える。

てなわけで、仕事中にうっかりKindle Oasisを購入しました。 しばらく紙の本から離れて電子書籍中心の生活を送って検証します。