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過去記事置き場

AppStoreのアプリが多すぎて結局どれも選ばない

AppStoreのアプリ数は増大の一途を辿るが、その数が豊富過ぎて結局何も選ばなくなるんじゃないかという懸念。

アプリは手に取って感覚で決められるものではなく、それぞれの情報自体を精査しないと自分にとっての良し悪しの判断も出来ない。
似たり寄ったりの品質が多いとそれだけ判断に迷い、ある段階で選ぶこと自体もどうでも良くなる。
最後には適当なものを購入するか、あるいは結局何も選ばなくなるのではないか。
もし適当なものを選んだとして、その選択が散々悩んだ挙句のものであれば「こんなに時間を掛けたのにこの程度?」という評価を下すかもしれない。

上記のような事例を積み上げていくとApp Storeの評価も下がるだろう。

この問題の解消策として、ありきたりだけど、現状考えられる2つの未来を示す。

その1。ソーシャルグラフの活用。

友達が遊んでいるからこのゲーム、尊敬する人が使っているからこのタスクアプリ、なんて選び方になる。
現状のiTunesApp Storeでは、知人、友人との連携、例えばfacebookとの連携はなされていない。
ソーシャルグラフの壁を一つ超えると全く違ったアプリが使われている。そんな世界が現れる。

その2。マーケットプレイスを分散させる。

具体的にはAndroidのアプリマーケットの仕組みに注目している。
Anddoidはアプリマーケットを独自に展開することが出来る。
超巨大百貨店の商品の山からアプリを探すのではなく、小さいけどそこの店主によってあらかじめ選び出された(今の流行りだとキュレート?)アプリを購入できる。

それも外部のソーシャルサービスとの連動も可能である。
いっそFacebook内にAndroidマーケットを開けばその1とも組み合わせることが可能。

統合は簡潔、は本当か?

ジョブズは統合の強さを訴える。
確かにMacやTimeCapsuleとの連携は素晴らしい。
けれども、それは枠組みの中で簡潔さが維持されている場合に限るのではないか。
現状のAppStoreはどうだろう。目的のものを気持ちよく探し出せるだろうか。
僕は日増しに欲しいアプリも、思いがけないアプリとの出会いも減ってきている気がする。ゴミみたいなアプリとの出会いならよくあるのだが。

また作り手からしてみれば、たった一つの店でしか売れないのは、デベロッパーの立場からはかなり厳しいものに映るだろう。
客もアプリもグチャグチャで、しかもAppStore管理人の一存で人気アプリが生まれてしまう現状は、機会は不均衡だし、あまりにもレッドオーシャン
せめて本当に届けたい人たちの近くで売ることが出来れば、日の目を見ることの出来た隠れた名作アプリもあったかもしれない。

Androidはアプリの供給網を分散させる。
今後も引き続きiPhoneAndroidともにアプリの数は増え続けるだろう。
その時、統合と分散、どちらが優れたユーザー体験を生み出せるのか、個人的に注目している。