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効率よりも無駄を選択する勇気を持っているか

無駄なことが嫌われている。
効率よく勝ちたい。
レバレッジを効かせて、最小の努力で最大の利益を得られたら最高だ。

確かにその通りだ。減らせる無駄は減らした方がいい。
けれどもそれが無駄だと理解出来るようになるには、無駄なことを繰り返さないと分からない。
はじめから最適解を出すことは不可能なのだ。

できるとしたら誰かが作った教科書通りの最適解だけだ。
けれどもその最適解は、その「誰か」の最適解に過ぎない。
もし自分のオリジナリティで成果を生み出したいのであれば、一見すると無駄に見える努力というものに挑戦しなければいけない。

決められた道から外れた場所、誰にも踏みならされていない場所を歩くこと。
これには勇気が要る。
既に教科書でそこそこの成果を出している者たちからは馬鹿にされることだろう。
けれど無駄な回り道を巡ることで、他の者には身につけられなかった力や視点を得ることが出来る。

もし明日、教科書では解けない世界が訪れたら生き残るのは誰か。
それは無駄なことをやっていた馬鹿な奴らだ。

最適化とレバレッジを効かせるのは勝負所が訪れてからでも遅くない。
若いのであれば、まだ最適化への道は外していいと思う。
決められた道の外側を歩こう。
道草食いながら時間を掛けて遊んでいこう。

そうやって、人生の選択肢をひとつずつ、増やしていくのだ。