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過去記事置き場

選挙

選挙の季節がやってくる。
気づけばよくわからない泡沫政党ができていて、第三極だなどと言っている。
田中康夫とか舛添要一とかどこに行ってしまったのだろうか、なんてことは頭に浮かんでくるが、それっきり関心がない。
石原?橋下?
あとなぜか安倍晋三自民党総裁に返り咲いている。
もう本当に政局がわからない。
誰が総理になるべきか。与党になるべきか。私にはわからない。

ふと佐藤優が語っていたことを思い出した。
ロシアの民主主義についてである。
ロシアと言えば、4年ぶりにプーチンが大統領にカムバックしてきた。
強権政治に見える彼の手腕は、西側諸国からすると本当に民主的に選ばれているのか疑問に思えるものらしい。私はロシアに詳しくないからそのあたりのことはわからない。
たしかプーチンを批判する曲を披露したロックバンドが牢屋にブチ込まれていたと思う。
それくらいには、まともじゃない。
本当にロシアの選挙は公平だったのだろうか。

佐藤優曰く、ロシアの選挙は古代ギリシャオストラコン陶片追放)なのだと。
つまり、より良い政治家を選ぶのではなく、最悪を防ぐための選挙ということだ。
そしてプーチンが選ばれた。それだけのことなのだそうだ。
プーチンよりマシな人間が居なかったから、プーチンが大統領になった。

この発想は悪くないと思う。
みんなで良いものを選ぼうとしてしまうから、マニフェストやら嘘か真かわからない実績の羅列のような選挙活動が行われているではないか。 
もういっそ、ダメなやつから落としていけば良いのではないだろうか。
 
選挙なんてその程度のことで、良いのではないだろうか。
結局のところ、自分の生活は自分で守らないといけない。
それは誰が政権を握ろうと変わることのない事実だ。

もちろん好景気になるのならそりゃ嬉しい。
けども現在の不景気の原因が、政府や日銀の問題だけのようにも思えない。
政権交代しても期待したほどの成果は挙げられないだろうと個人的には思う。

僕としては、凡庸でも構わないから長期政権を維持してほしい。
そして政策に対する長期的なコミットメントを担保して欲しい。
それが出来て初めて、その政策の善し悪しが把握できる。
今はやっていることが本当に効果があったのか、なかったのか。それがわからない状態だ。
これでは政権交代の必然性を測ることができない。

僕達に必要なのは我慢と忍耐ではないか。
どんなものだって、結果がわかるのは結構時間がかかるものではないのだろうか。

とは考えたものの、鳩山と菅は本当に駄目だったなと改めて思う。