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過去記事置き場

移民政策よりも大切なこと

現在自民党中川秀直が進める「1000万人移民政策」については僕は反対である。
理由として、日本の目指すべき労働構造が物量に頼る産業ではなく、高付加価値製品の創出にあるわけで、大量の移民を入れる必要がないからである。もし受け入れたとしても、高齢化社会に対応するためのサービス業、つまりは介護士や看護師などの技能職であり、単純労働者ではない。そして看護師1000万人も必要かと言えばそんなに必要なわけがない。

そもそも日本について知らなかったり、悪い感情しかないような連中を移民として受け入れる前に、やるべきことがある。
それは観光の促進と、パブリック・ディプロマシーといわれる文化外交である。
多くの外人に日本を体験してもらい、気に入った人が日本に住めばいいと思う。ただそれだけだ。
日本には多くの観光産業が有るのは事実であるわけだが、ただその多くはヨーロッパの美しい計画的な都市や美術館というよりも、商店や旅館のサービス、渋谷や原宿、または秋葉原と言ったカオスな文化、つまりはソフトな部分に強みがあることをよくよく理解をした方がいい。

ソースは忘れてしまって申し訳ないが、昔サッチャー元英国首相が日本を訪れたとき、日本政府の役人はデジカメの工場を視察させようとした。しかしサッチャー元首相は「私は渋谷や原宿の若者が見たいのよ!」と強く要望を出したという逸話もあったとかなかったとか(本当にうろ覚え・・・)。

日本という土壌を整えつつ、文化外交を行うことによって親日知日派を育てることが大事である。移民政策を考えるのは百年後でも構わないだろう。
大体日本は人口が多い。8000万人くらいでちょうどいい。

また最後に。
日本に資源が無いといわれて久しいが、もっとも貴重な資源が豊富にあることに気付いてない。というか当たり前過ぎてそもそも資源だとすら知らないのではないだろうか。
それは「」だ。
水と空気はタダなんて言われてるくらいだが、世界では水不足の地域は多く、しかも安全に使える水資源となるともっと少ない。このメリットについてを政府がどう考えているかは知らない。
けれども、水と空気と食料が安全で治安が良いです、と宣伝すれば、わざわざこちらから移民1000万人!などと言わなくとも勝手に来るだろう。でもどうせ宣伝するならば、日本に著しく足りていない人材(真の学術エリート)の宝庫であるアイビーリーグや欧州の名門大学で行うのが適切だろう。

随分な長文になってしまった。
思いついた時にでもこまめに書いていればもっとうまくまとめられたであろう。
こういうときは強引にまとめる。

  1. 移民1000万人は必要ない
  2. 観光に力を入れろ
  3. 水と空気と食料が安全で治安がいいことをアピールしろ
  4. とくに知日派を育てやすい土壌にある名門大学でアピールしろ