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過去記事置き場

もの凄く大きいか小さい企業しか生き残れない世界

中規模、大規模くらいの会社が瀕する世界、それがWEBの世界ではないかと。
結局のところイノベーションを興す人たちは少数であるし、彼らが反復的に新しいものを作っている訳で、そのサービスの範囲や影響度によって収益が変わってくる訳だけれども、最終的にはGoogleAmazonのような巨人か、もしくはコアな人材だけの小規模の会社しか残らんのではないかと思う。

小規模な会社は専門性を高めた隙間産業的なところで収益を上げる。
人件費も少ないので、収益がそれほど高くなくても黒字である。
巨大な会社は、インフラやプラットフォームを抑えている企業。
巨大企業のプラットフォームの上に小規模の会社が乗っかっている場合もあるだろう。

テレビに例えると、
巨大企業 => 放送局
小規模会社 => 制作会社
と云えるかもしれない。

これらの中間に位置する企業が生き残るのは難しい。
中規模のインフラ企業は、それよりも巨大な企業に飲み込まれる可能性が大きいし、中規模なコンテンツサービスの会社は、自重で経営が傾く可能性が大きい。
傾いちゃった結果、人をクビ切ったり、より安い地点に移転したり、オフショアしたり、そういうことをやってコアな人材が抜けてしまってもぬけの殻になって終わっちゃうとか、ありえる話である。

会社の中核アイデアが、スケールアップするほど収益が上がるのであれば立ち止まること無く巨人への道を邁進すべきだし、そうではなく量より質がモノを云うサービスであるならば、会社を無駄に大きくせず、ひたすらに中核アイデアを磨いた方がいいのではないかと思う。

何はともあれ中途半端は良くない。
けれど、そんな中途半端なぬるま湯で安穏としているのが日本のWEB業界の現状であり、こんなところで第2のGoogleを日本から!とかね、まあ夢のまた夢だね、という感想を抱くに至った今日この頃というお話。