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過去記事置き場

インターネットの悪夢

際限のない情報、情報、情報・・・。
インターネット、とくにソーシャルメディアには終わりのない情報が溢れかえっていて、それを飲み込み続けているうちに浮かんできたアイデアも、語りたい言葉も、何もかも忘れてしまって、ただ時間を浪費しただけで一日が終わってしまう。
悪い夢だ。
過ぎ去った時間を思い出すこともできない。
何かを見た夢ではない。
何も見なかった夢を見させられている。

自分が老いたとき、一体何を思い出せるというのか?
本当にこれは「生きる」と言えることなのか?

考えてしまうことがある。
ある日ふと、すべての情報が流れ去ってしまった過去を、わたしは思い出すことができるのだろうか。
すでに自分には何も、それは寿命さえ残っていないそのときに何を感じるのか。

インターネットほど時間を浪費するのに向いているメディアはないだろう。
時間だけでなくおそらく認知能力も、ものすごい勢いで奪っていると思う。
テレビやラジオと違ってネットは自分で情報量をコントロールできる。
かつてそれはマスメディアと違って情報を絞り込めるという利点であった。
ところが現在の状況はむしろ逆で、可能な限りの限界まで情報を貪るために用いられている。

これだけテクノロジーが進歩しているのに人間は、ひたすらボタンを押し続ける実験動物みたいな存在に近づいてきている。
正直うんざりしているのに止められない。
こんなことをし続けても何も生み出さないし、単なる浪費であることは分かっているのに。

しかし、これだけわかったつもりでもいても、また明日になればブラウザを開いて検索するだろう。
そしてtumblrでエロ画像を探すのだ。