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過去記事置き場

死なない理由

なんで生きているのかということを考えると、生きている理由というのは意外と見つからないものだ。
もしかしたらそこで死ぬことを選択してしまう人も居るかもしれない。
もし日本が銃社会だったら、僕は10代で自分の頭を吹き飛ばしてたと思う。
生きる理由なんてそうそう見つからない。
だから、視点を変えないといつの間にか死の淵に立つことになる。

死なない理由について考えよう。
意外と見つかるかもしれない。
読み終わっていない本があったり、まだ観てない映画があったり。
次のワールドカップが気になるのかもしれないし、進撃の巨人の謎を知りたいのかもしれない。

まあなんだっていいのさ。
この世界には色んな謎と期待が満ち溢れていて、そうした出っ張りみたいなものに手を伸ばしてほんの少し生きることを選択し続けて永らえることだって、そう悪くないはずなのだ。

それに。
そう、自分という存在が死んだ後に、誰かの頭のなかで空想の自分が都合よく生きてたり、語られたり、作り変えられたりするのを拒むためにも生きる、という抵抗のための選択もある。
人は簡単に自分の世界を守るために色んなものを曲げていく。
自分という存在を適当な消費物にさせない。都合の良い感傷のための道具に成り下がらせない。
そのために生き続けるというのもひとつの道。

死が敗北だと言い切るつもりはない。
ある人にはそれが最後の救いであることもあるかもしれない。

しかし、生きることは負けないことだ。
そう言い切ったって良いじゃないか。